これは2017年度、全国の保健所等の
行政施設に持ち込まれた猫の数。
そのうち81%は飼い主がいない猫、
いわゆる野良猫です。
譲渡活動により、新たな家族と出会えた26,967頭の命は救われましたが、
譲渡に至らなかった残りの猫は行政施設で殺処分となってしまいます。
※2017年度の猫の殺処分数は34,854頭。
行政職員さんやボランティアさんの努力により、譲渡数は増えていますが、
どれだけ頑張って譲渡数を増やしても、持ち込まれる野良猫の数が多すぎるのです。
これは2017年度、全国の行政施設での
野良猫の遺体回収数。
つまり路上で亡くなった猫の推計です。
(人と動物の共生センター調べ、詳しくはコチラ)
これは同年度の殺処分数である34,854頭の約10倍にあたる数字です。
路上死(ロードキル)の主な原因は交通事故、
加えて栄養失調や伝染病に起因する病気が考えられますが、
道路状況の改善や野良猫の治療には限界があり、
野良猫の数が多すぎることが問題となっています。
ではなぜ野良猫の数は
これほどまでに多いのでしょうか?
それは、猫の繁殖力の強さによると考えられます。
一般的に猫は1年間に4回妊娠出産が可能で、
1回に5頭前後生まれると考えると、
1年後には20頭に増えてしまう可能性があります。
地域が抱える環境問題
一方で野良猫の数が増えれば、
糞尿による悪臭や
鳴き声による騒音などの地域の生活環境被害、
さらには野良猫による野生動物の捕食など
自然環境や生物多様性への影響も懸念されます。
TNR活動の目的とは?
TNR活動の目的は野良猫を殺処分や保護するのではなく、 として繁殖しない状態で野外に戻し、野良猫が増えないようにするために行います。 この活動は個人や各保護団体、自治会などが協力して捕獲を行い、動物病院で不妊手術し元の場所に戻します。 また、手術を終えた猫たちには地域の猫として生きてもらう為に、エサ場やトイレを整備し、住民被害が出ないようにしながら猫生を全うしてもらいます。捕まえられた猫にとっては一生に一回の怖い出来事になるかもしれません。しかし、その先の優しい世界を迎えるため、人と猫が共に生きる社会を迎えるための活動、それがTNRを始めとする地域猫活動です。地域猫活動の詳細については 岐阜県動物愛護センターでご覧ください。
しかし、現状その主翼を担っているのは
ボランティアさんであり、
肉体的・精神的・金銭的負担が
偏ってしまっているため、
社会的な活動として持続可能な仕組みが
必要だと考えています。
MiMiどうぶつ病院のTNR普及活動
当院ではTNR活動を広める為の活動にも取り組んでいます
自分たちに何が出来るかを考え、ひとつひとつの疑問や問題を研究し科学していくことが大切だと考えています。
当院のTNR活動などの報告や情報は随時Facebookページにて公開しております。
TNR活動における避妊手術をご希望される方へ
当院のご利用方法